通院の負担を抑え、自宅に医療を呼び込む
病気や障がいがあると、定期的な通院そのものが大きな負担になることがあります。訪問看護ステーション えんむすびは、その負担を減らすために看護師が宮崎市島之内の事業所から自宅へ出向き、血圧や脈拍などの確認、服薬の管理、点滴、床ずれや口腔のケア、入浴の介助までを届けます。病院へ足を運ばなくても、医師の指示やケアプランに沿った処置を住み慣れた家で受けられるのが、利用する側にとっての一番の利点です。取材を通じて、家から出ずに医療とつながっていられる安心感の大きさをあらためて感じました。
訪問は午前に3件ほど、午後に3〜4件と一日およそ4〜5件を回る組み立てで、近い場所を数多く訪ねる形をとっています。移動に時間を取られにくいため、一軒ごとに使える時間を確保しやすく、その日の体調を見ながら手当てを調整できます。同じ処置でも相手の状態は日ごとに変わるので、決まった内容をそのまま繰り返すのではなく、その場で組み替えながら進めています。
本人と家族の両方に向けられる支援
訪問看護ステーション えんむすびのケアは、療養する本人だけに向けられるものではありません。とりわけ看取りの場面では、癌の末期や老衰で余命わずかとなった方が住み慣れた自宅で最期を過ごせるよう、身体的にも精神的にも苦痛を和らげながら支えます。そのそばで見送る家族の不安や負担にも目を向け、お別れの日まで関わりを続けます。
日々の療養でも、日常生活の困りごとや服薬の悩みなど、家族が抱えやすい問題まで相談の対象になります。医療処置の正確さだけでなく、生活の続けやすさそのものを支えてもらえる点が、家族にとっての安心につながっています。
地域の専門職と結ぶことで生まれる安心
一つのステーションだけで在宅療養のすべてを担うことはできません。訪問看護ステーション えんむすびは医師やケアマネージャー、地域包括支援センターといった専門職と連絡を取り合い、可能な限り住み慣れた地域から離れずに療養を続けられる形を整えています。利用する側から見れば、複数の職種が役割を分け合って見守ってくれることになり、体調や症状の変化にも複数の目が届きます。
宮崎市内と5町1村からなる児湯郡エリアが対応範囲で、JR日向住吉駅から車で約2分の拠点を起点に看護スタッフが訪問します。営業は8:30から17:30、日曜と祝日を定休としており、平日を中心にケアの予定が組まれます。地元で暮らし続けたい人にとって、身近な場所に相談できる窓口があること自体が、療養生活の支えになります。


