社会をより良く変えたいという想いから始まった福祉事業
特定非営利活動法人SeaGlassの理事長、多々良太郎氏は保育士として7年間勤務する中で、発達段階の異なる子どもたちがお互いを認め合う姿に深く感銘を受けました。この経験が原動力となり、誰もが自分らしい価値観で生きられる社会の実現を掲げて放課後等デイサービスしーぐらすを開設。施設名に込められたシーグラスは、波に揉まれて角が取れた美しいガラス片であり、一人ひとりの個性をこの輝きに重ね合わせています。
2024年には静岡英和学院大学で講義を担当し、次世代の福祉人材育成にも携わっています。現場経験に裏打ちされた理論と実践を学生に伝える姿勢は、業界全体の質向上への貢献として評価されています。「子どもに何かを教えるのではなく、共に歩む」という哲学が日々の支援に反映されています。
学習環境と料金設定への細やかな配慮
民家風の内装を採用した施設内には、畳敷きのプレイルーム、静寂な学習室、くつろぎのリビング、実用的なキッチンが配置されており、子どもたちが家庭的な環境で過ごせます。活動内容に応じて最適なスペースを選べるため、集中して学習に取り組みたい時間と、リラックスして過ごしたい時間をしっかり区別できるのが特徴です。利用料金は自治体が9割を負担し、おやつ代のみ実費として1回50円を設定。食べない場合は費用が発生しない明朗な料金体系を採用しています。
正直、ここまで家庭に近い雰囲気を再現できている放課後デイは珍しいと感じました。見学希望者にはいつでも対応しており、実際の環境を体感してから利用を検討できる点も安心材料の一つです。
日常のやり取りから学ぶソーシャルスキル
学校での学習内容を踏まえた個別指導では、つまずいている箇所を丁寧に解きほぐし、苦手意識の軽減を図ります。単純な答え合わせではなく、理解のプロセスそのものに寄り添う指導方法によって、学習への取り組み姿勢が前向きに変化する子どもが多く見られます。コミュニケーション能力の向上については、机上の訓練よりも実際の場面での練習を重視。挨拶の仕方や気持ちの表現方法を、日常的なやり取りの中で自然に身につけられるよう工夫されています。
年間を通じて開催される集団活動では、参加者数や役割分担を慎重に調整し、大勢の中にいることが苦手な子どもでも参加しやすい環境作りに努めています。順番待ちや他者への配慮といった社会性の基礎を、遊びの要素を取り入れながら楽しく学習できます。
家庭との連携と地域密着の運営スタイル
保護者との情報共有を支援の要と位置づけ、事業所での様子や成長の兆しを具体的に報告する体制を整えています。家庭での関わり方についても一緒に検討し、施設と家庭での支援方針が一貫するよう調整を行います。些細な変化も見逃さず継続的にフィードバックすることで、子どもたちの生活全般により良い影響を与えられると利用者からの声が寄せられています。
静岡市駿河区の浜街道・中島交差点から車で約3分の立地を活かし、地域に根差した送迎対応も実施しています。経験豊富なスタッフが穏やかなコミュニケーションを心がけ、子どもたちにとって心から安らげる居場所作りを続けています。


